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西洋古典学って、ご存知ですか?

絵画で辿る『変身物語』 第1巻~第2巻移行部

かなり間が空いてしまいましたが(ごめんなさい…)

前回は怪物アルゴスが死に、ヘラ様の怒りが爆発したところで終了しました。

もうすぐ1巻が終わりますね。

 

はたしてイオはどのような運命を辿り、物語はどっちへ進んでいくのか!?

今回は2巻にも入っていきます。引き続きお付き合いくださいませ。

 

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絵画で辿る『変身物語』 第1巻(後編)

宇宙が形作られ、人間が誕生し、アポロンが怪物ピュトンを退治したところで終わった1巻の前半。

 

ピュトンを退治した時のアポロンは、特に自分の樹というものを持っていませんでした。ではいつから「アポロンの樹=月桂樹」になったのでしょう?

 

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コルネリス・デ・フォス『アポロンとピュトン』1636-8年、プラド美術館

 

これが退治した時の絵なんですけど…

いますね。なにか。矢をつがえていらっしゃいますね。

この弓矢を構えたキューピッド様こそが事件の始まりをもたらすのです。

 

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黄金伝説展@西美

現在国立西洋美術館にて開催されている企画展「黄金伝説展 古代地中海の秘宝」に行ってきました~!!

 

古来より人類を魅了し続けてきた黄金。ギリシア神話の中にも黄金と関連するものがいくつかあります。黄金の林檎、黄金の雨、金毛羊皮、黄金を求めた王…。

しかし、伝説は伝説に留まらなかったようで。古代地中海世界にはたくさんの黄金製品が眠っていたのです。古いもので、6000年以上前!

 

この企画展は、そのようなとても古い時代から、ギリシャトラキアエトルリア、ローマに受け継がれた黄金製品と、黄金関連の神話をモチーフとしたものがずらり並んでおりました。

まさに宝の山。

 

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