Εὕρηκα!

西洋古典学って、ご存知ですか?

Εὕρηκα!とは?

「西洋古典学って面白い!こんなに面白い学問が日本であんまり学べないのはもったいない!」 「じゃあ西洋古典学がもっとアクセスしやすい学問になればいい!!」 そう考えた私めるが、西洋古典学、そして古代ギリシア・ローマに関するあれこれを綴ってみま…

ディズニー映画『ヘラクレス』コメンタリ ~Hades~

前回の記事はこちら eureka-merl.hatenablog.com 前回はオリンポスの神々+αをひたすら紹介して終わりましたが、今回も似た感じになりそうです。 もっとも、前回のようなキラキラした登場人物は少ないのですが。

ディズニー映画『ヘラクレス』コメンタリ ~Party in Olympus~

前回の記事はこちら eureka-merl.hatenablog.com ※前回は何分何秒の画像かを併記していたのですが、私のPCに入っているDVDプレイヤーが平気で嘘をついてくるのでやめます(・ω・`) 代わりに場面ごとに適当にタイトルをば…。 本編に入ります。主人公ヘラクレス…

ディズニー映画『ヘラクレス』コメンタリ ~Gospel Truth~

西洋古典の世界に足を突っ込んでからというもの、これをやるのが夢でした。 1997年に公開されたディズニー映画『ヘラクレス』に注釈を付ける試みです。 他のひとがやっているかどうかは知りません。やりたいからやります。 DVDのチャプターひとつにつき記事…

大エルミタージュ美術館展@愛知県美術館

に、行ってきました。 金曜日は全作品写真撮影可(もちろんフラッシュは使っちゃだめ!)ということでパシャパシャ撮ってきました。 展覧会は9/18(月・祝)まで続きますが、ひとまず撮ったものをお裾分け。 ※古典学に関係するものだけです。 ※本当に絵を載せ…

【再】ローマのお菓子作ってみた

eureka-merl.hatenablog.com ↑このとき随分やらかしたうえ、なかなかなものを食ったなぁというところからリベンジを図っていたのですが、ようやくいい感じの計画がまとまったので再チャレンジです。 <前回の反省点> ・皿もとい型へ液を移すときに濾すのを…

『フェードル』観てきました(後編)

eureka-merl.hatenablog.com ↑これの続きです。 後編は作品内容ではなく、もうちょっとメタい(?)話をしていきます。 つまり以下の紫部分。 ◇『フェードル』とは ・恋するイポリット ・アリシーは何者か ◇役者の年齢(青山真治演出ver.との比較) ・パイドラ…

『フェードル』観てきました(前編)

5/7(日)、刈谷市総合文化センターにて観てきました… ジャン・ラシーヌ原作、栗山民也演出、大竹しのぶ主演の『フェードル』!! 実に2週間以上経過していますが、観劇レポとして何を書くべきか迷っていたらこんなことに…(・・;)ゴメンナサイ 観劇を趣味とする私です…

シュリーマン展@名古屋市博物館

この展覧会の存在を知ったのは、研究室のテーブルにフライヤーが置かれていたからです。 (表) (裏) 最初は「巨人の城に挑む」とか「ティリンス城を掘る」とかが 日曜日の18:30からやってる某アニメのタイトルっぽいって言ってました← 大学の記念事業とい…

『未来日記』とローマの神々(続)

eureka-merl.hatenablog.com ↑こちらの続きです。 前回は日記所有者の名前の由来について解説していきましたが、 今回は ①主人公・雪輝とヒロイン・由乃のそれぞれの両親の名前について ②1期OPのラテン語歌詞による作品考察 を書いていこうと思います! ※前…

『未来日記』とローマの神々

ここの読者層がいまいち捉えきれていないままなのですが… 漫画『未来日記』をご存知でしょうか? ストーリーの複雑な漫画なので説明しだすとたいそう長くなるのですが、 ご存知ない方のためにごく簡単に説明すると、 ・予知能力を持つ「日記」を所有する12人…

背中にチーズ

Twitterに書くには長いけど、ブログ記事にするには短いししょうもないかしら…、程度の話。あまり期待せずにどうぞ(笑) *** きのう、学生用研究室に入るなり後輩が「先輩聞いてくださいよ~」と言ってきました。 何事かと思ったら、希和辞書でとんでもない…

アウグストゥスと肝臓病

eureka-merl.hatenablog.com 1年ほど前に投稿したこちらの記事に質問をいただきました! せっかくなので改めてもとのテキストを読んでいこうと思います。 「アウグストゥスの肝臓病がレタスで治った」と書きましたが、これについては大プリニウスの『博物誌…

古代ギリシャ展@東京国立博物館

台風改め温帯低気圧が迫る中、行ってきました。 実際、館から出た直後は豪雨でした。 特別展「古代ギリシャ ―時空を超えた旅―」 実は会場の東京国立博物館(以下、東博)には初めて行きました~。 相変わらず写真撮るの下手くそで申し訳ないです;; コラー…

ポンペイの壁画展@名古屋市博物館

名古屋市博物館といえば、正面入り口までのアーケードに企画展のパネルがずらり並ぶのです。今回はこんな(↑)感じ。 がっつり尻に敷かれるモードのヘラクレスさん。あなたデイアネイラちゃんの存在はなかったことにしているんです??? というわけで!! つ…

「黄金の雨に変身する」とは??

最近研究室でよく話題になる神話があります。 以前ここでも取り上げた、ペルセウスの母ダナエにまつわる神話です。 ダナエといえば「黄金の雨に身を変えたゼウスによって身ごもり、ペルセウスを産んだ」ことになっていますが、 そもそも黄金の雨になるってど…

絵画で辿る『変身物語』 第1巻~第2巻移行部

かなり間が空いてしまいましたが(ごめんなさい…) 前回は怪物アルゴスが死に、ヘラ様の怒りが爆発したところで終了しました。 もうすぐ1巻が終わりますね。 はたしてイオはどのような運命を辿り、物語はどっちへ進んでいくのか!? 今回は2巻にも入ってい…

絵画で辿る『変身物語』 第1巻(後編)

宇宙が形作られ、人間が誕生し、アポロンが怪物ピュトンを退治したところで終わった1巻の前半。 ピュトンを退治した時のアポロンは、特に自分の樹というものを持っていませんでした。ではいつから「アポロンの樹=月桂樹」になったのでしょう? コルネリス…

黄金伝説展@西美

現在国立西洋美術館にて開催されている企画展「黄金伝説展 古代地中海の秘宝」に行ってきました~!! 古来より人類を魅了し続けてきた黄金。ギリシア神話の中にも黄金と関連するものがいくつかあります。黄金の林檎、黄金の雨、金毛羊皮、黄金を求めた王…。…

絵画で辿る『変身物語』 第1巻(前編)

読んだことがある人ならわかるでしょう、オウィディウスの書いた『変身物語』の、描写の細かさ、美しさ! 近代ヨーロッパの芸術家たちもその絵画的描写に着想を得て、たくさんの神話画を描きました。 今回から 絵画で辿る『変身物語』 ということで、『変身…

ローマのお菓子作ってみた

「甘いもん食べたい」 毎日ちゃんと甘いおやつを食べていても夜ごはんの後になるとこの欲望が出てくるわたし。別にダイエットなんてしていないから遠慮しません。 というわけで、先日研究室から発掘されたローマの富豪アピキウスのレシピ本を使って何か作っ…

プラネタリウム@大阪市立科学館 行ってみた

いま大阪市立科学館でやってる期間限定プラネタリウム「ギリシア神話の星たち」に行ってきました! (↑チケットと、今読んでる本!) 遠足と思しき小学生たちに紛れて 「うへへへ…きみたちも神話の沼に沈めばいいよ…げへへへ…」 という邪心を抱えながら入場…

悲劇を破壊した悲劇詩人

ギリシア文学でホメロスと並んで学者たちをざわざわさせているものといえば、ギリシア悲劇でしょう。 1つの悲劇につき約1500行から2000行。作品の長さは叙事詩に比べれば圧倒的に短いものですが、質は負けず劣らず! いわゆるギリシア古典時代(紀元前5世紀…

古代のレタス事情調べてみた

いま読んでる本が気になることを言っていたんですよ。 「レタスはギリシア神話において性的不能の象徴」 これはギリシア神話に登場する絶世の美男子アドニスの話に由来します。 アドニスの最期は”狩ろうとした猪にやられて死ぬ”というものです。もともとは”…

悲劇か喜劇か、悪女か良妻か。

ヘレネといえば、トロイア戦争勃発のきっかけとなった絶世の美女。 以前紹介したエウリピデスの『トロイアの女たち』では、自らパリスにほいほいついていった淫婦・悪女として描かれています。 これがヘレネの一般的なイメージなんですよね。でも違うヘレネ…

Moiraについて本気出して考えてみた①

※Sound Horizonの6番目のアルバム「Moira」に関するお話です。サンホラを知らない方はなんのこっちゃとお思いになるかと思われますがご容赦ください。やりたかっただけです← さて、ギリシア語で運命と題されたこのアルバム、ギリシアを舞台としており、当然…

神様は思ってるよりこわい

エウリピデス『トロイアの女たち』について、続きです。 人間たちが下界でわっちゃわっちゃする前、この劇の冒頭では、アテナとポセイドンとがお話していました。 その様子を関西訛りで簡略化してお届けします。

パリスの審判なんてなかった!?

今回紹介するのは、エウリピデスが書いた悲劇『トロイアの女たち(原題:Τρῳάδες、トローイアデス)』です。 舞台はトロイア戦争終結から数日経ったトロイア。妃のヘカベを中心に話が進んでいきます。 上演されたのは紀元前415年で、アテナイでは街の守り神とも言…

真実はいつもひとつ!じゃない!!

※タイトルはあれですが、内容は某少年探偵や少女探偵団とは関係ありませんw ギリシア神話には決まったひとつの筋書きしかない、なんて思っているひとはいませんか? 実は、神話は時代や場所によって形を変えていっているのです。 特に、ヘレニズム時代とい…

ペルセウス、怪物退治のその後

メドゥーサを退治し、ケートスを退治し、意地悪い男たちをさくさくっと石にしたペルセウス。母ダナエと妻アンドロメダを連れ、本来の故郷であるアルゴスへと帰ります。 その前に怪物退治に使った武器や防具をヘルメスに返しました。 そしてメドゥーサの首は…