Εὕρηκα!

西洋古典学って、ご存知ですか?

Εὕρηκα!とは?

「西洋古典学って面白い!こんなに面白い学問が日本であんまり学べないのはもったいない!」 「じゃあ西洋古典学がもっとアクセスしやすい学問になればいい!!」 そう考えた私めるが、西洋古典学、そして古代ギリシア・ローマに関するあれこれを綴ってみま…

プラド美術館展@国立西洋美術館

国立西洋美術館での展示期間は終了して、今は兵庫県立美術館で開催されている「プラド美術館展―ベラスケスと絵画の栄光―」 開館時間やチケットの料金など、詳しいことはこちらから美術館の特設ページをご覧ください。 絵画は7章構成になっており、第3章が「…

『聖なる鹿殺し』とギリシア悲劇

先日、映画『聖なる鹿殺し』を観てきました。 原題はThe Killing of Sacred Dearで、日本語題はそのまま訳したものになっています。 このサイコホラー映画の監督はギリシア生まれのヨルゴス・ランティモス氏です。日本で公開された彼の作品にはほかに『籠の…

『うたえ!エーリンナ』についてあれこれ

ツイ4というサイトで連載されていた漫画『うたえ!エーリンナ』、先日単行本化されましたね!詩人になることを夢見る、(当時の価値観に基づけば)ちょっと変わった女の子エーリンナの女学校生活のお話。 作者は佐藤二葉さん。古代ギリシアの竪琴リュラーを弾…

『アンチゴーヌ』観てきました

2/17(土)、穂の国とよはし芸術劇場PLATにて『アンチゴーヌ』13時の回を観てきました! 原作者は20世紀フランスの劇作家ジャン・アヌイ。 それなりに古典の知識を持つ方ならタイトルからお察しのとおり、この劇は古代ギリシアの悲劇作家ソポクレスによる『ア…

「ようこそジャパリパークへ」ラテン語訳してみた

2017年冬に放送されたアニメ「けものフレンズ」のオープニングテーマ「ようこそジャパリパークへ」をラテン語訳しました。 …それだけです(笑) 内容は以下のとおり。 ☆ラテン語歌詞と読み方(あくまで文字通りの読み方なので、歌うときの読みは解説を参照して…

怖い絵展@上野の森美術館

東京に来る前には神戸でやっていましたね。 「どうして。」というシンプルなキャッチコピーと処刑直前の若い娘の絵は、とってもわかりやすく怖い。とはいえ「怖い」と感じるかどうかは人それぞれで、この展覧会にもさまざまな「怖い」が揃っていました。 中…

ディズニー映画『ヘラクレス』コメンタリ ~Kidnapped Hercules~

前回の記事はこちら。 eureka-merl.hatenablog.com 前回はヴィランズのハデスとその取り巻きが登場いたしまして、今回で起承転結の「起」が終わりそうです。

ディズニー映画『ヘラクレス』コメンタリ ~Hades~

前回の記事はこちら eureka-merl.hatenablog.com 前回はオリンポスの神々+αをひたすら紹介して終わりましたが、今回も似た感じになりそうです。 もっとも、前回のようなキラキラした登場人物は少ないのですが。

ディズニー映画『ヘラクレス』コメンタリ ~Party in Olympus~

前回の記事はこちら eureka-merl.hatenablog.com ※前回は何分何秒の画像かを併記していたのですが、私のPCに入っているDVDプレイヤーが平気で嘘をついてくるのでやめます(・ω・`) 代わりに場面ごとに適当にタイトルをば…。 本編に入ります。主人公ヘラクレス…

ディズニー映画『ヘラクレス』コメンタリ ~Gospel Truth~

西洋古典の世界に足を突っ込んでからというもの、これをやるのが夢でした。 1997年に公開されたディズニー映画『ヘラクレス』に注釈を付ける試みです。 他のひとがやっているかどうかは知りません。やりたいからやります。 DVDのチャプターひとつにつき記事…

大エルミタージュ美術館展@愛知県美術館

に、行ってきました。 金曜日は全作品写真撮影可(もちろんフラッシュは使っちゃだめ!)ということでパシャパシャ撮ってきました。 展覧会は9/18(月・祝)まで続きますが、ひとまず撮ったものをお裾分け。 ※古典学に関係するものだけです。 ※本当に絵を載せ…

【再】ローマのお菓子作ってみた

eureka-merl.hatenablog.com ↑このとき随分やらかしたうえ、なかなかなものを食ったなぁというところからリベンジを図っていたのですが、ようやくいい感じの計画がまとまったので再チャレンジです。 <前回の反省点> ・皿もとい型へ液を移すときに濾すのを…

『フェードル』観てきました(後編)

eureka-merl.hatenablog.com ↑これの続きです。 後編は作品内容ではなく、もうちょっとメタい(?)話をしていきます。 つまり以下の紫部分。 ◇『フェードル』とは ・恋するイポリット ・アリシーは何者か ◇役者の年齢(青山真治演出ver.との比較) ・パイドラ…

『フェードル』観てきました(前編)

5/7(日)、刈谷市総合文化センターにて観てきました… ジャン・ラシーヌ原作、栗山民也演出、大竹しのぶ主演の『フェードル』!! 実に2週間以上経過していますが、観劇レポとして何を書くべきか迷っていたらこんなことに…(・・;)ゴメンナサイ 観劇を趣味とする私です…

シュリーマン展@名古屋市博物館

この展覧会の存在を知ったのは、研究室のテーブルにフライヤーが置かれていたからです。 (表) (裏) 最初は「巨人の城に挑む」とか「ティリンス城を掘る」とかが 日曜日の18:30からやってる某アニメのタイトルっぽいって言ってました← 大学の記念事業とい…

『未来日記』とローマの神々(続)

eureka-merl.hatenablog.com ↑こちらの続きです。 前回は日記所有者の名前の由来について解説していきましたが、 今回は ①主人公・雪輝とヒロイン・由乃のそれぞれの両親の名前について ②1期OPのラテン語歌詞による作品考察 を書いていこうと思います! ※前…

『未来日記』とローマの神々

ここの読者層がいまいち捉えきれていないままなのですが… 漫画『未来日記』をご存知でしょうか? ストーリーの複雑な漫画なので説明しだすとたいそう長くなるのですが、 ご存知ない方のためにごく簡単に説明すると、 ・予知能力を持つ「日記」を所有する12人…

背中にチーズ

Twitterに書くには長いけど、ブログ記事にするには短いししょうもないかしら…、程度の話。あまり期待せずにどうぞ(笑) *** きのう、学生用研究室に入るなり後輩が「先輩聞いてくださいよ~」と言ってきました。 何事かと思ったら、希和辞書でとんでもない…

アウグストゥスと肝臓病

eureka-merl.hatenablog.com 1年ほど前に投稿したこちらの記事に質問をいただきました! せっかくなので改めてもとのテキストを読んでいこうと思います。 「アウグストゥスの肝臓病がレタスで治った」と書きましたが、これについては大プリニウスの『博物誌…

古代ギリシャ展@東京国立博物館

台風改め温帯低気圧が迫る中、行ってきました。 実際、館から出た直後は豪雨でした。 特別展「古代ギリシャ ―時空を超えた旅―」 実は会場の東京国立博物館(以下、東博)には初めて行きました~。 相変わらず写真撮るの下手くそで申し訳ないです;; コラー…

ポンペイの壁画展@名古屋市博物館

名古屋市博物館といえば、正面入り口までのアーケードに企画展のパネルがずらり並ぶのです。今回はこんな(↑)感じ。 がっつり尻に敷かれるモードのヘラクレスさん。あなたデイアネイラちゃんの存在はなかったことにしているんです??? というわけで!! つ…

「黄金の雨に変身する」とは??

最近研究室でよく話題になる神話があります。 以前ここでも取り上げた、ペルセウスの母ダナエにまつわる神話です。 ダナエといえば「黄金の雨に身を変えたゼウスによって身ごもり、ペルセウスを産んだ」ことになっていますが、 そもそも黄金の雨になるってど…

絵画で辿る『変身物語』 第1巻~第2巻移行部

かなり間が空いてしまいましたが(ごめんなさい…) 前回は怪物アルゴスが死に、ヘラ様の怒りが爆発したところで終了しました。 もうすぐ1巻が終わりますね。 はたしてイオはどのような運命を辿り、物語はどっちへ進んでいくのか!? 今回は2巻にも入ってい…

絵画で辿る『変身物語』 第1巻(後編)

宇宙が形作られ、人間が誕生し、アポロンが怪物ピュトンを退治したところで終わった1巻の前半。 ピュトンを退治した時のアポロンは、特に自分の樹というものを持っていませんでした。ではいつから「アポロンの樹=月桂樹」になったのでしょう? コルネリス…

黄金伝説展@西美

現在国立西洋美術館にて開催されている企画展「黄金伝説展 古代地中海の秘宝」に行ってきました~!! 古来より人類を魅了し続けてきた黄金。ギリシア神話の中にも黄金と関連するものがいくつかあります。黄金の林檎、黄金の雨、金毛羊皮、黄金を求めた王…。…

絵画で辿る『変身物語』 第1巻(前編)

読んだことがある人ならわかるでしょう、オウィディウスの書いた『変身物語』の、描写の細かさ、美しさ! 近代ヨーロッパの芸術家たちもその絵画的描写に着想を得て、たくさんの神話画を描きました。 今回から 絵画で辿る『変身物語』 ということで、『変身…

ローマのお菓子作ってみた

「甘いもん食べたい」 毎日ちゃんと甘いおやつを食べていても夜ごはんの後になるとこの欲望が出てくるわたし。別にダイエットなんてしていないから遠慮しません。 というわけで、先日研究室から発掘されたローマの富豪アピキウスのレシピ本を使って何か作っ…

プラネタリウム@大阪市立科学館 行ってみた

いま大阪市立科学館でやってる期間限定プラネタリウム「ギリシア神話の星たち」に行ってきました! (↑チケットと、今読んでる本!) 遠足と思しき小学生たちに紛れて 「うへへへ…きみたちも神話の沼に沈めばいいよ…げへへへ…」 という邪心を抱えながら入場…

悲劇を破壊した悲劇詩人

ギリシア文学でホメロスと並んで学者たちをざわざわさせているものといえば、ギリシア悲劇でしょう。 1つの悲劇につき約1500行から2000行。作品の長さは叙事詩に比べれば圧倒的に短いものですが、質は負けず劣らず! いわゆるギリシア古典時代(紀元前5世紀…