Εὕρηκα!

西洋古典学って、ご存知ですか?

Εὕρηκα!とは?

このブログは、西洋古典学という学問のことを少しでも知ってもらいたい古典学生が、とにかく楽しく!好き勝手に!!いろんなものを題材にして古典学を語るところです。 古典文学そのものの真面目な話だけでなく、展覧会や演劇のレポ、サブカル絡みのふざけた…

「さらざんまいのうた」ラテン語訳してみた

またやってしまいました。 アニソン古典語訳第二弾は、2019年春アニメ「さらざんまい」より、挿入歌「さらざんまいのうた」です。 記事の内容は前回と同様、 Ⅰ ラテン語歌詞とそのカタカナ読み Ⅱ ラテン語歌詞の日本語訳 Ⅲ 日本語歌詞、ラテン語歌詞、メロデ…

Jアイドル×ギリシャ哲学!?「人生、すなわちパンタ・レイ」

現代日本が誇るサブカルチャー、アイドル。 いまは様々なアイドルグループが乱立するアイドル戦国時代。その中でも前線で活躍し続けている勢力がハロプロことハロー!プロジェクトです。 先日、ハロプロ内のアイドルグループ「アンジュルム」が、CD三枚組の…

ディズニー映画『ヘラクレス』コメンタリ ~Encounter with Phil~

前回の記事はこちら eureka-merl.hatenablog.com そういやヘラクレスとペガソスが降り立った島の名前、本編では言及されていませんが、もしかするとエーゲ海北部の島・レムノス島かもしれません。 神話が語るにはピロクテテスもトロイア戦争に参加した英雄で…

ディズニー映画『ヘラクレス』コメンタリ ~Search for Philoctetes~

前回の記事はこちら eureka-merl.hatenablog.com 本来自分がいるべき場所は神々の住まいオリュンポスであったと知ったヘラクレス。 人間である彼が再びその地へ戻る(=神になる)方法は、地上で本物のヒーローになることと父ゼウスは教えます。 ヒーローに…

ディズニー映画『ヘラクレス』コメンタリ ~Go the distance → Zeus' temple~

前回の記事はこちら eureka-merl.hatenablog.com 有り余る力を制御しきれず、周囲から疎まれるヘラクレス。 自分の本来の居場所を探そうとします。 ここで主題歌のGo the distanceが歌われます。 このへんからディズニーヘラクレスには本家ヘラクレスだけで…

ディズニー映画『ヘラクレス』コメンタリ ~Boy with mighty strength~

本当に長らくお待たせしました。 前回の記事はこちら。 eureka-merl.hatenablog.com 前回までは赤ん坊ヘラクレスでしたが、一瞬で大きくなります(笑) 赤ん坊でありながら蛇をやすやすと退治してしまった ヘラクレス。その怪力も体の成長と共に順調に育った結…

プラド美術館展@国立西洋美術館

国立西洋美術館での展示期間は終了して、今は兵庫県立美術館で開催されている「プラド美術館展―ベラスケスと絵画の栄光―」 開館時間やチケットの料金など、詳しいことはこちらから美術館の特設ページをご覧ください。 絵画は7章構成になっており、第3章が「…

『聖なる鹿殺し』とギリシア悲劇

先日、映画『聖なる鹿殺し』を観てきました。 原題はThe Killing of Sacred Dearで、日本語題はそのまま訳したものになっています。 このサイコホラー映画の監督はギリシア生まれのヨルゴス・ランティモス氏です。日本で公開された彼の作品にはほかに『籠の…

『うたえ!エーリンナ』についてあれこれ

ツイ4というサイトで連載されていた漫画『うたえ!エーリンナ』、先日単行本化されましたね!詩人になることを夢見る、(当時の価値観に基づけば)ちょっと変わった女の子エーリンナの女学校生活のお話。 作者は佐藤二葉さん。古代ギリシアの竪琴リュラーを弾…

『アンチゴーヌ』観てきました

2/17(土)、穂の国とよはし芸術劇場PLATにて『アンチゴーヌ』13時の回を観てきました! 原作者は20世紀フランスの劇作家ジャン・アヌイ。 それなりに古典の知識を持つ方ならタイトルからお察しのとおり、この劇は古代ギリシアの悲劇作家ソポクレスによる『ア…

「ようこそジャパリパークへ」ラテン語訳してみた

2017年冬に放送されたアニメ「けものフレンズ」のオープニングテーマ「ようこそジャパリパークへ」をラテン語訳しました。 …それだけです(笑) 内容は以下のとおり。 ☆ラテン語歌詞と読み方(あくまで文字通りの読み方なので、歌うときの読みは解説を参照して…

怖い絵展@上野の森美術館

東京に来る前には神戸でやっていましたね。 「どうして。」というシンプルなキャッチコピーと処刑直前の若い娘の絵は、とってもわかりやすく怖い。とはいえ「怖い」と感じるかどうかは人それぞれで、この展覧会にもさまざまな「怖い」が揃っていました。 中…

ディズニー映画『ヘラクレス』コメンタリ ~Kidnapped Hercules~

前回の記事はこちら。 eureka-merl.hatenablog.com 前回はヴィランズのハデスとその取り巻きが登場いたしまして、今回で起承転結の「起」が終わりそうです。

ディズニー映画『ヘラクレス』コメンタリ ~Hades~

前回の記事はこちら eureka-merl.hatenablog.com 前回はオリンポスの神々+αをひたすら紹介して終わりましたが、今回も似た感じになりそうです。 もっとも、前回のようなキラキラした登場人物は少ないのですが。

ディズニー映画『ヘラクレス』コメンタリ ~Party in Olympus~

前回の記事はこちら eureka-merl.hatenablog.com ※前回は何分何秒の画像かを併記していたのですが、私のPCに入っているDVDプレイヤーが平気で嘘をついてくるのでやめます(・ω・`) 代わりに場面ごとに適当にタイトルをば…。 本編に入ります。主人公ヘラクレス…

ディズニー映画『ヘラクレス』コメンタリ ~Gospel Truth~

西洋古典の世界に足を突っ込んでからというもの、これをやるのが夢でした。 1997年に公開されたディズニー映画『ヘラクレス』に注釈を付ける試みです。 他のひとがやっているかどうかは知りません。やりたいからやります。 DVDのチャプターひとつにつき記事…

大エルミタージュ美術館展@愛知県美術館

に、行ってきました。 金曜日は全作品写真撮影可(もちろんフラッシュは使っちゃだめ!)ということでパシャパシャ撮ってきました。 展覧会は9/18(月・祝)まで続きますが、ひとまず撮ったものをお裾分け。 ※古典学に関係するものだけです。 ※本当に絵を載せ…

【再】ローマのお菓子作ってみた

eureka-merl.hatenablog.com ↑このとき随分やらかしたうえ、なかなかなものを食ったなぁというところからリベンジを図っていたのですが、ようやくいい感じの計画がまとまったので再チャレンジです。 <前回の反省点> ・皿もとい型へ液を移すときに濾すのを…

『フェードル』観てきました(後編)

eureka-merl.hatenablog.com ↑これの続きです。 後編は作品内容ではなく、もうちょっとメタい(?)話をしていきます。 つまり以下の紫部分。 ◇『フェードル』とは ・恋するイポリット ・アリシーは何者か ◇役者の年齢(青山真治演出ver.との比較) ・パイドラ…

『フェードル』観てきました(前編)

5/7(日)、刈谷市総合文化センターにて観てきました… ジャン・ラシーヌ原作、栗山民也演出、大竹しのぶ主演の『フェードル』!! 実に2週間以上経過していますが、観劇レポとして何を書くべきか迷っていたらこんなことに…(・・;)ゴメンナサイ 観劇を趣味とする私です…

シュリーマン展@名古屋市博物館

この展覧会の存在を知ったのは、研究室のテーブルにフライヤーが置かれていたからです。 (表) (裏) 最初は「巨人の城に挑む」とか「ティリンス城を掘る」とかが 日曜日の18:30からやってる某アニメのタイトルっぽいって言ってました← 大学の記念事業とい…

『未来日記』とローマの神々(続)

eureka-merl.hatenablog.com ↑こちらの続きです。 前回は日記所有者の名前の由来について解説していきましたが、 今回は ①主人公・雪輝とヒロイン・由乃のそれぞれの両親の名前について ②1期OPのラテン語歌詞による作品考察 を書いていこうと思います! ※前…

『未来日記』とローマの神々

ここの読者層がいまいち捉えきれていないままなのですが… 漫画『未来日記』をご存知でしょうか? ストーリーの複雑な漫画なので説明しだすとたいそう長くなるのですが、 ご存知ない方のためにごく簡単に説明すると、 ・予知能力を持つ「日記」を所有する12人…

背中にチーズ

Twitterに書くには長いけど、ブログ記事にするには短いししょうもないかしら…、程度の話。あまり期待せずにどうぞ(笑) *** きのう、学生用研究室に入るなり後輩が「先輩聞いてくださいよ~」と言ってきました。 何事かと思ったら、希和辞書でとんでもない…

アウグストゥスと肝臓病

eureka-merl.hatenablog.com 1年ほど前に投稿したこちらの記事に質問をいただきました! せっかくなので改めてもとのテキストを読んでいこうと思います。 「アウグストゥスの肝臓病がレタスで治った」と書きましたが、これについては大プリニウスの『博物誌…

古代ギリシャ展@東京国立博物館

台風改め温帯低気圧が迫る中、行ってきました。 実際、館から出た直後は豪雨でした。 特別展「古代ギリシャ ―時空を超えた旅―」 実は会場の東京国立博物館(以下、東博)には初めて行きました~。 相変わらず写真撮るの下手くそで申し訳ないです;; コラー…

ポンペイの壁画展@名古屋市博物館

名古屋市博物館といえば、正面入り口までのアーケードに企画展のパネルがずらり並ぶのです。今回はこんな(↑)感じ。 がっつり尻に敷かれるモードのヘラクレスさん。あなたデイアネイラちゃんの存在はなかったことにしているんです??? というわけで!! つ…

「黄金の雨に変身する」とは??

最近研究室でよく話題になる神話があります。 以前ここでも取り上げた、ペルセウスの母ダナエにまつわる神話です。 ダナエといえば「黄金の雨に身を変えたゼウスによって身ごもり、ペルセウスを産んだ」ことになっていますが、 そもそも黄金の雨になるってど…

絵画で辿る『変身物語』 第1巻~第2巻移行部

かなり間が空いてしまいましたが(ごめんなさい…) 前回は怪物アルゴスが死に、ヘラ様の怒りが爆発したところで終了しました。 もうすぐ1巻が終わりますね。 はたしてイオはどのような運命を辿り、物語はどっちへ進んでいくのか!? 今回は2巻にも入ってい…