Εὕρηκα!

西洋古典学って、ご存知ですか?

【再】ローマのお菓子作ってみた

 

eureka-merl.hatenablog.com

 

↑このとき随分やらかしたうえ、なかなかなものを食ったなぁというところからリベンジを図っていたのですが、ようやくいい感じの計画がまとまったので再チャレンジです。

 

<前回の反省点>

・皿もとい型へ液を移すときに濾すのを忘れた(気付くのに3日かかった)

・というかケーキ型じゃなくてもっと良い器があった(気付くのに半年かかった)

・白胡椒を使った(改善策を思いつくのに一年半かかった)

 

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というわけで前回同様牛乳275ml、蜂蜜50ml、卵(Mサイズ)3個を使い、

一人用土鍋ピンクペッパーという新武器を導入して再チャレンジ!!

 

 

基本的な作り方は前と一緒なので、アピキウスのレシピ原文を再掲載するに留めて画像は端折ります。

 

Accipies lac, adversus quod patinam aestimabis,

深皿に入るだけの牛乳を入れ、

temperabis lac cum melle

牛乳と蜂蜜を均等に混ぜ、

quasi lactantia, ova quinque ad sextarium mittis, si ad eminam, ova tria.

5個の卵を1スティエに、あるいは3個を1ヘミナに混ぜる。

In lacte dissolvis ita ut unum corpus facias, in cumana colas et igni lento coques.

均一になるまで牛乳と混ぜ、クマエ製の皿に漉し入れて弱火で加熱する。

Cum duxerit ad se, piper aspargis et inferes.

固まったら胡椒をかけて供する。

 

ちなみに今回はちゃんと濾しました!!!

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100均の粉ふるいで()

 

そして一年半前の私の供述だと160℃で40分焼いたようなのですが全然固まらなかったので追い焼きしました。

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焼きすぎて焼きプリン状態になりました☆⌒(ゝω・)

 

まぁ味に支障はないであろうからと言い聞かせ小皿に取るわたし…

 

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いろいろ取り繕いました。何かを悟っても気にしないでほしい()

 

 

ここでさりげなく乗せておいた新武器ピンクペッパーさんの説明ですが、

・コショウボクという、胡椒とは似て非なる樹の実を乾燥させたもの

・胡椒のような辛味はない(一粒かじったらスースーしました。ちょっと甘味もある気がする)

・サラダやカルパッチョ、肉や魚のソテー、あるいはデザートのトッピング用

・色が綺麗なのでフラワーアレンジメントにも使われるらしい

ということです。

胡椒ちゃうんかい!

物によっては完熟した本当の胡椒の実だったり、あるいはセイヨウナナカマドやサンショウモドキという全然違う植物の実だったりもするそうです。

 

 

で、肝心の味ですが、

まぁプリンそのものは美味しいです。当たり前。

前回とんでもないインパクトを残してくれた白胡椒の代打となったピンクペッパーは、それほど主張しすぎることもなく、香りでアクセントを付けてくれた、といったところです。

つまり、美味しい!!

というわけでリベンジ成功です!!

次はまた違う料理に挑戦したいですね(・ω・)<できれば肉とか魚とか

 

以上です。今回も戯れにお付き合いくださってありがとうございました~。