Εὕρηκα!

西洋古典学って、ご存知ですか?

ディズニー映画『ヘラクレス』コメンタリ ~Gospel Truth~

西洋古典の世界に足を突っ込んでからというもの、これをやるのが夢でした。

 

1997年に公開されたディズニー映画『ヘラクレス』に注釈を付ける試みです。

他のひとがやっているかどうかは知りません。やりたいからやります。

 

DVDのチャプターひとつにつき記事ひとつ、という形で進めていきます。

まだまだ勉強不足なところもあるので、記事をあげてから後で編集ということもありえますが、ご容赦ください。

あくまで戯れのひとつとしてお付き合いくださいませ。

 

 

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映画はとある美術館(?)の光景から始まります。

ここで映るものはみな実際にある彫刻をもとに描かれていると思われます。たぶんそのままじゃない。

でもまだどれが何かは把握できていません。わかる方教えてください!!

 

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前は「アルテミシオンのゼウス」、後ろはブールデルの「弓を引くヘラクレス」ではないかと考えています。

 

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右手前は「ベルヴェデーレのアポロン」かと思いましたが少し違う気も。

左奥はアキレウス、右奥はアテナ像と推測。

 

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壺絵からムーサ5柱の登場です。ヘシオドスが唱えた9人説が最もポピュラーですが、ここでは5人。ちなみに、デルポイやシキュオンでは3人、レスボスでは7人と考えられていたようです。

「喋り方が堅苦しいのよアンタ!ギリシャ悲劇みたい!」と文句を言ういちばん左のムーサは、喜劇を司るタレイアです。

隣にいるのはマスクの本来の持ち主、悲劇を司るメルメポネ。

真ん中はムーサイの長女であり叙事詩を司るカリオペ。この作品でもムーサイのリーダー役として描かれています。

その右、巻物を持っているのは歴史書を司るクレイオ。彼女は他に絵画で登場するときなども巻物を持っています。

いちばん右は合唱抒情詩を司るテルプシコラです。

 

このムーサイはいわば古典悲劇のコロス的役割を務めますが、合唱はしません。彼女らが歌うのはゴスペルです。

 

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ムーサイの自己紹介。このムーサイは英雄について歌うのが特にお好きなようです。

 

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HerculesならぬHunk-ules。ディズニーも大好きな英語の洒落です。

Hunkは「筋骨隆々とした精力溢れる男性」を意味します。まさにヘラクレス

 

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彼女らの語る出来事の始まりはmany "years" agoではなくmany "eons" ago...

「何年も前」ではなく「何世代も前」です。

 

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ティタン族が地上で暴れまわっていたという設定らしいですが、実際の神話はそこまでではありません。そりゃこの後起こるティタノマキアではやんちゃしましたが。

 

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ここからは神話どおりです。ティタン族をゼウスが打ち負かし、

 

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ティタン族をタルタロスに幽閉し、

 

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彼が王権を握ったのでした。めでたしめでたし。

 

そして何世代かが過ぎ、オリンポス山上の神々の宮殿でヘラクレスが誕生。

その誕生祝賀会の場面から本編が始まります。