前回の記事はこちら
メガラと別れたヘラクレス御一行は無事にテーバイ上空へ来ていました。
そうだね~~~テーベことテーバイでは本当にたくさんの悲劇が生まれたよね~~~ a million troublesだよね~~~(みなまで言わない)
ピロクテテス曰く、「これがテーベ、別名ビッグ・オリーブ」
いやいや待ってくれ、ビッグ・オリーブって言えるのはテーバイよりアテナイでは???
アテナイの所有権を巡ってアテネ女神とポセイドン神が争い、ポセイドンが泉を、アテネがオリーブを贈った結果、民衆はオリーブを選んだ…
という逸話を踏まえるとやはりアテナイなのでは???最大のポリスと呼んでも差し支えない発展ぶりやし???
いろんな彫像や浮彫があって目が追い付かないのですが、とりあえずスフィンクスっぽいのは手前に観測できますね。やっぱりテーバイってことなんやね。
とにかく人が多い!建物の背が高い!まさに都会といった様子のテーバイ。後ろにはピタパンの屋台があります。ってかギリシャでPITAの綴りで読みが「リタ」じゃないって何やねん。
壁には落書きなんかもあったりして、ますます都会。THE END COMINGとギリシャ文字風のローマン・アルファベットで書かれています。
突然物陰から出てきて日時計を売りつけようとする怪しいおじちゃんとか出てきて最高に都会。
「この世の終わりだ~~~」なんて叫んでる柱のコスプレした変なひとも出てきたり。きっとさっきの落書きの主ですね。そして壁にはTHE END IS NEARって書いてる。
にしても物の大小感覚がおかしい。ム○カ大佐じゃなくても人がごみのようだって思うよ。
ちなみにこの彫像は天を担ぐ役目を負った巨人アトラスさんを模したものですね。
「天を担ぐ」にツッコミを入れてはいけない。考えるな、感じろ。
実際の神話のヘラクレスは12の難業の途中でアトラスの代わりにちょっとだけ天を担ぐので、全く関係ない人物というわけではない。
ヘラクレスたちは井戸端会議をするテーバイの住民たちに出くわします。地震だの火事だの洪水だのテーバイはさまざまな災害に見舞われているようです。
「きっとこの次はイナゴの大群じゃ~~」と嘆く住民たちのもとにタイミング良く現れる虫ちゃん。
左のおじいちゃんは「もうわしゃスパルタに引っ越す~~~!!!」と我慢の限界のようです。うん、まぁテーバイよりは平和かな…?
イナゴの大群といえば、旧約聖書に出てくる災厄のひとつです。『出エジプト記』10章の冒頭にありますが、これはエジプトの王ファラオがイスラエルの民を解放せよというモーセの言葉を聞かなかったゆえに10の災いが下ることになったのです。
8番目のイナゴの災いでは、イナゴがあらゆる草木を食べ尽くしてしまい、荒廃した土地だけが残ったそうです。
この映画における「イナゴの大群」という台詞が聖書に基づいたものかは定かではありません。聖書以外でも普通に災害として記録されるようなことやし。「蝗害(コウガイ)」って云うらしいです。
さて、通りすがりのヒーローことヘラクレスは住民たちに声をかけます。が、なんせ未経験のほぼアマチュアヒーローなもので、見向きもされません。
ピロクテテスが「こいつは本物だぞ!」と突っかかるものの、「この山羊男、アキレウスをしごいていたヤツだwww」と馬鹿にされっぱなし。
経験がないからといってもその経験を積む場がないんだよ~と途方に暮れるヘラクレス。そこに聞き覚えのある声が…?
続きはこちら