2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧
エウリピデス『トロイアの女たち』について、続きです。 人間たちが下界でわっちゃわっちゃする前、この劇の冒頭では、アテナとポセイドンとがお話していました。 その様子を関西訛りで簡略化してお届けします。
今回紹介するのは、エウリピデスが書いた悲劇『トロイアの女たち(原題:Τρῳάδες、トローイアデス)』です。 舞台はトロイア戦争終結から数日経ったトロイア。妃のヘカベを中心に話が進んでいきます。 上演されたのは紀元前415年で、アテナイでは街の守り神とも言…
※タイトルはあれですが、内容は某少年探偵や少女探偵団とは関係ありませんw ギリシア神話には決まったひとつの筋書きしかない、なんて思っているひとはいませんか? 実は、神話は時代や場所によって形を変えていっているのです。 特に、ヘレニズム時代とい…
メドゥーサを退治し、ケートスを退治し、意地悪い男たちをさくさくっと石にしたペルセウス。母ダナエと妻アンドロメダを連れ、本来の故郷であるアルゴスへと帰ります。 その前に怪物退治に使った武器や防具をヘルメスに返しました。 そしてメドゥーサの首は…
※メドゥーサ編の続きです ペルセウスがメドゥーサを討伐してエチオピア上空を飛んでいた頃、その下の海では王女が岩に鎖で縛りつけられていました。 というのも、この王女アンドロメダのお母さん(つまり王妃)カッシオペイアが 「うちの子は超かわいくって…
六脚律(ヘクサメトロス、Hexameter)とは、古代ギリシアより伝わる叙事詩ならではの韻律です。 ー U|- U|- U|- U|- u u|ー X 六脚律の構成を図にするとこうですね。 Uは長音節でも短音節×2でもいいところ、Xは長音節または短音節×1です。…