文化センターでマルティアリスを扱って以来、ひとつの作品でいろんな韻律を使う詩人にどうしてもときめいてしまうようになったんです。マルティアリスだけじゃなくて、このホラティウスとか、カトゥッルスとか…。
そして先日、後輩に「ホラティウスを読みたい」と言われ、テンションぶち上げで書いたのがこれ。
完全に自分用のメモなんですが、もしかしたら、小指の先っちょくらいの確率で、誰かの役に立つかもしれないと思ったのでここに載せておきます。
ホラティウスとは
紀元前一世紀後半に活躍したローマの詩人。解放奴隷の子として生まれ、ローマやアテナイで様々な学問に触れるも、内乱の渦中に巻き込まれる。この後、オクタウィアヌスの相談役たるマエケーナースの庇護下で、財務書記として働きながら詩人となる。
著作に『諷刺詩(Saturae)』『エポーディー』『カルミナ』『書簡詩(Epistulae)』『詩論(Ars Poetica)』。同時期に、同じくマエケーナースをパトロンとしていた詩人にウェルギリウスがいる。
『カルミナ』とは
全四巻から成る詩集。1~3巻は紀元前23年に、4巻は紀元前13年に出版。ほとんどの詩はサッポーやアルカイオスをはじめとしたギリシャ抒情詩人の作品と同じ韻律で書かれている。(内容については話さなきゃいけないことが多すぎるのでここでは割愛)
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